長野の山 赤岳 訪問日2012年10月14日 天候 晴れ


赤岳アプローチ
長野 赤岳赤岳へ西側から向かうアプローチには八ヶ岳鉢巻道路が便利です。美濃戸口付近は別荘地なので道を間違えないように。美濃戸口は右手の八ヶ岳山荘が良い目印となります。ここから林道を歩いて駐車料金を安価に抑えるも良し、中高年の経済力にモノ言わせて美濃戸まで車を突っ込むも良し。
●赤岳
赤岳は南八ヶ岳に限らず八ヶ岳連峰全体の盟主的存在です。赤岳周辺の山々は八ヶ岳火山の中でも最も古い部類に属します。なので、火山特有の広大な裾野を持っておりそのスケールは侮れません。以前、日帰りで美濃戸から赤岳を登って、真教寺尾根を下り清里駅まで歩いたことがありますが、縦断すると八ヶ岳の大きさを嫌というほど味わえます。反面、森林限界から上部はアルペン的佇まいでありながら、硫黄岳、横岳、阿弥陀岳を含めコンパクトにまとまっているので、夜行日帰りで手軽に縦走することが可能です。かつて、小屋ヶ岳と揶揄されたように沢山の山小屋があるので、通年を通して初心者の技術アップや冬山訓練にも最適な山と言えます。登山者にとって赤岳を中心とした南八ヶ岳は、山登りの学校のような存在でもあるわけです。

赤岳 ハイキングルート

長野 赤岳長野 赤岳
本日は美濃戸口から行者小屋まで。なのでお昼頃からの出発です。この時間は静まり返っていますが、既に山荘前の駐車場は満車状態。


長野 赤岳長野 赤岳秋とはいうもののこの時間帯の林道歩きは暑いですね。前回は美濃戸まで車で入ってしまいましたが、今回は満車状態を想定して車は美濃戸口までとして林道を歩くことにしましたよ。


長野 赤岳美濃戸まで歩いてくるとようやく阿弥陀岳が見えてきます。まだまだ遠いですね。


長野 赤岳長野 赤岳
美濃戸の先で道は赤岳鉱泉方面と行者小屋方面へと分岐します。行者小屋はこの分岐を右に進みます。


長野 赤岳長野 赤岳
行者小屋への道は赤岳鉱泉への道に比較して多少キツイ感じです。最初は穏やかな樹間の小道。


長野 赤岳長野 赤岳
枯れた南沢を登っていきます。以前と異なる箇所に道が付け替えられた場所もあるようですね。


長野 赤岳長野 赤岳
広大な河原のような場所に出れば行者小屋までもうすぐです。後はダラダラと緩い道を登っていくだけ。


長野 赤岳長野 赤岳
行者小屋に到着〜。ってか、テント多過ぎて溢れかえっていますけどぉ。張る場所を探してウロウロ。


長野 赤岳幕営場には収まりきれず小屋の周囲もテントだらけ〜。


長野 赤岳小屋周りの喧騒を避けて横岳と赤岳のみを撮影してみましたよ。この姿は何十年経っても変わらないですね。


長野 赤岳長野 赤岳
大同心が夕日を浴びて迫力あるお姿。横岳も西壁が赤く染まります。


長野 赤岳行者小屋から見上げた赤岳の勇姿。陰影がついて迫力ある姿です。テントは小屋前に張ったので便利といえば便利。けれども小屋トイレの処理能力がオーバーしたのか時折臭う強烈な異臭には閉口しましたよ。


長野 赤岳翌日は寒い。やっぱり山はもう晩秋なんですね。行者小屋から文三郎新道に向かいます。地蔵尾根よりこっちのほうがボクは好きです。


長野 赤岳長野 赤岳相変わらずの道。崩壊と修復の繰り返しですね。


長野 赤岳名物の階段。ツライけれどどんどん高度を稼いでいきます。赤岳が丁度太陽を遮る位置なので、とっても寒いのです。


長野 赤岳長野 赤岳
硫黄岳や阿弥陀岳は朝日を浴びて明るい雰囲気です。

 


長野 赤岳 この時期はハイマツ以外は枯草色になってしまうので、余計に山々の岩が際立ちます。


長野 赤岳長野 赤岳最期はコルに向かってトラバース。とにかく早く太陽を拝みたいのです。

 


長野 赤岳中岳と赤岳のコルの上部に出ます。こっから左に向かって赤岳を目指します。稜線に出るといちだんと風が強く吹き付けてきます。


長野 赤岳長野 赤岳
逆光の赤岳と朝日を浴びて眩しい阿弥陀岳。



長野 赤岳長野 赤岳
赤岳に向かう登路は岩屑の道。硫黄岳、横岳、赤岳と衝立のように連なる様は圧巻ですね。

 


長野 赤岳稜線からはようやく南側の展望が広がります。権現岳、ギボシ、ちょっと控えめに編笠山のまぁるい頭が覗いています。


長野 赤岳権現岳の背後には南アルプスの甲斐駒ケ岳や仙丈岳が望めます。周囲の山々とは別格の存在感です。


長野 赤岳赤岳の岩場はキレット分岐から竜頭峰分岐までが核心部。登山道は整備されているので見た目の印象よりはずっと安全です。


長野 赤岳長野 赤岳キレット分岐の道標。竜頭峰をパスしてキレット方面に向かうのに利用します。赤岳山頂へは更に奥の岩場に向かって突進していきます。


火山性の岩場なのでなんとなくモンスター軍団のような岩頭が林立していますね。


長野 赤岳長野 赤岳登り切ると窓のようにポッカリ開いた空間。ここが竜頭峰分岐です。右手は真教寺尾根やキレットへ向かう道。赤岳山頂へはここから左手に向かいます。


長野 赤岳長野 赤岳竜頭峰や権現岳を見下ろしながら赤岳山頂に向かって最期のひと登りです。


長野 赤岳赤岳山頂に着いたど〜。私事ですが、白馬岳と並んで最も多く登り続けた山のひとつが赤岳。所属の団体が単に八ヶ岳好きってこともありましたが、年末年始や厳冬期も含めて通い続けました。自分の夏山や冬山の技術はこの山のお陰とも言えます。まさにボクにとって赤岳は師匠というか大先生のような存在でありますよ。


長野 赤岳長野 赤岳
狭い赤岳山頂には赤嶽神社とセメントで養生した三角点があります。


長野 赤岳赤岳山頂からは雲海の彼方に富士山。東側には真教寺尾根や県界尾根など、長大な尾根が望めます。


長野 赤岳長野 赤岳
北峰は赤岳頂上山荘があるので山の頂という雰囲気は希薄。


長野 赤岳下山する者や登ってきた者で常に混みあう赤岳山頂。栃木県でこんなに登山者が多い山って那須岳と男体山くらいかな。静かな山頂のほうが良いよねぇ〜、などと負け惜しみを言うおっさんですが、やはり若い人達が沢山集まる赤岳山頂は、ちょっと羨ましいのであったのだ。


長野 赤岳みんな笑顔です。山頂に立って努力した結果を共有出来るからこその、互いに交わす和やかな笑顔と言えるのでしょうね。


長野 赤岳富士山を正面に望みながら下山です。


長野 赤岳難所のような箇所はないものの、登山道も混み合うのですれ違うタイミングが意外に難しいのです。


長野 赤岳長野 赤岳立場川の源流を見下ろしながらの下山。ロープや鎖が設置されています。


長野 赤岳長野 赤岳赤岳山頂から竜頭峰分岐の間は待ってあげたりすることも必要なので渋滞し易いかも知れません。

 


長野 赤岳キレット分岐までは落石注意。登山者が多いので石を落とすと大ヒンシュク。


長野 赤岳登山者が多い人気の名山なので、登山靴で岩が摩耗してツルツル状態。そういう意味では難しい山なのかも知れませんね。


長野 赤岳ジグザグの岩屑の道をのんびりと下っていきます。おじさんはとっても幸せです。



長野 赤岳中岳は立派な標高なのですが、なにしろ阿弥陀岳と赤岳に挟まれているので、不遇の山の見本のような感じです。ここから阿弥陀岳へ向かうことにしますよ。




●駐車場
美濃戸口に大駐車場。更に林道奥の美濃戸に複数の駐車場が有ります。
美濃戸口
蓼科観光駐車場 1日 500円
八ヶ岳山荘     1日 500円
美濃戸
赤岳山荘駐車場 1日 1000円
やまのこ村駐車場1日 1000円
●トイレ
美濃戸口、美濃戸、行者小屋、赤岳頂上山荘などに有ります。有料又は寄付。
●登山道
美濃戸までは林道歩きです。なので、車で美濃戸まで頑張ったほうが楽チンです。美濃戸から行者小屋の間は危険箇所もありません。行者小屋からの文三郎道は名物の鉄梯子をたどる道です。急傾斜ですがその分どんどん高度を稼げます。濡れていたり雪が付いていると難易度が上がりますが、通常は普通に歩ける道です。赤岳山頂へ至る箇所は全般岩場の道。見た目は凄い雰囲気ですが、実際に歩いてみるときちんと整備されており安全に歩けます。
●備考
赤岳では数えきれない程の登山者と遭遇しましたよ。日本を代表する名山なのですね。
●主観的所要時間
美濃戸駐車場から赤岳の往復は7時間程度(休憩含まず)。自分達はテント泊しているので予想時間ですけど。

この記事に関する内容はあくまで主観的な印象を綴ったものです。
もし、登ってみようかなと思われたら、面倒でも最新の情報を収集されるようにお願いします。
登山道は季節により変化します。年数を経れば様変わりもしてしまいます。
無理をしない山行で楽しい想い出を沢山つくってくださいね。

 

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