●二子山アプローチ
二子山に向かうルートとして、今回は関越自動車道花園インターから国道140号線を使って秩父市へ。あとは国道299号線をひたすら走るという行程でした。皆野寄居有料道路を使うと多少の時短が可能。東京方面からであれば正丸峠経由の299号線使用が一般的でしょう。登山口は志賀坂峠手前の民宿登人脇の林道を入ります。マイカーは林道沿いに路肩駐車という感じです。また、登山口には登山者用のトイレが整備されています。
●二子山
二子山国道沿いや志賀坂峠からもその特徴的な姿が望めます。全山石灰岩で構成されており、セメント採掘で消滅したお隣の叶山と同系列と思われます。登山やクライミング対象としても素晴らしい山なので、これからも採掘などの対象にならずに生き存えて欲しいものです。二子山の西岳には一般ルートと上級者ルートがあります。上級者ルートの鎖は撤去されているので要注意。個人の努力で設置されたようですが、ここでも登山者の自己中的な発想や物言いが好意の心を深く傷つけてしまったようです。登山者という人種は己も含めてまっことめんどくさい種でありますな。
二子山
(ふたごやま) 1166m
埼玉の山 二子山 訪問日2015年04月26日 天候 晴れ
二子山 ハイキングルート
坂本登山口付近からの二子山と両神山。どちらも岩々した山ですね。
駐車スペースはこんな感じ。ほぼ林道に沿っての路肩駐車って感じですね。先着順に登山口に近い場所を確保出来るようですよ。
登山口の様子。道路脇から直接登山道が始まります。
登山口付近だけ鬱陶しい植林ですが、すぐに明るい自然林の植生となります。
新緑の時期に初めて訪問しましたが萌えてますなぁ〜。
股峠に登る道は以前に較べて随分荒れている印象です。水害なのか登山者過多なのかは良くわかりませんが。
涸れ沢に沿ってどんどん登っていきます。
峠に近づくと道形も安定して往時のままって雰囲気。
登山口からは峠までひと登りで着いてしまいますが、振り返るとそれなりに高度を稼いだ感じ。
股峠に着きましたよ。案内板などが建てられています。
本峰である西岳に向かう前に、東岳を先に訪ねておくことにします。なので、東岳は股峠からのピストンとなります。
樹林帯から鎖場を通過すれば展望の良い稜線上に乗っかります。背後には特徴的な西岳のお姿。
振り返れば西岳。正面にはこれから向かう東岳。
東岳までは石灰岩の岩稜を進みます。
岩稜を通過してひと登りで東岳山頂。プレートが打ち付けられています。
東岳山頂からの眺め。完全に春霞って感じなので晴れていても遠方の山岳はモワ〜っと
しています。
展望風景の主役である両神山様。カッコ良いですね。
風もなく暖かいので山頂でちっと休憩。
再び峠へと戻ります。
石灰岩とビブラム底って相性が良いんですかねぇ。力学の法則に素直に従えば、意外に滑らずに踏ん張れます。
場所によっては譲り合わないと通過できない岩場も有ります。なので、団体さんが来ているとちょっとツライかなぁ。相手の技量によっては相当待たされてしまいます。
東岳でもっとも不安定な箇所。岩だけなら安心なのですが泥の混じった草付きは慎重に。
股峠に戻ってきましたよ。蟻塚のように地面から飛び出してる岩塔が特徴的。石灰岩ならではの地形ですね。
しっかり踏まれた道は岩場を迂回する巻道コースなので、上級者コースはそのまま直進します。また、鎖場を撤去した経緯などが説明されています。
西岳の基部に到着。
こっから山頂まで鉄砲登り。三点支持の原則をきちんと守れば楽しく登れます。
やはり真っ直ぐ登るのが最短距離という当たり前の結果。アッという間に西岳の肩。下山コースの看板がありましたが、下山に使うのはあまりお勧めしませんなぁ。巻道ルートと連携して時計回りの一方通行のほぉが、登山者間のトラブルすくないと思います。
一般ルートと合流して小さな岩コブを越えていきます。
山頂までもぉすぐ。
西岳山頂に着きましたよ。
山頂からの眺め。
両神山様の素晴らしいお姿。有りがたや〜。
西岳山頂から更に先へと進みます。
強風の時はちょっとツライかも。
こんな感じでせっせと稜線の岩場を越えていきますよ。
笑顔なのか引き攣ってるのかは謎。
東岳と西岳の揃い踏み。岩場の山って夕刻の斜光になると俄然カッコ良くありません？。
以前眺めた時はまだあったんですけどね。叶山が消えちゃいました。ベルトコンベアでどんどん運んじっゃてます。恐るべし秩父太平洋セメント。
こんな岩稜を超えてきたのさ。
鎖の設置箇所は少なめなので考えて登下降する良い練習。
最後のピークを通過すると一気に下降。樹林帯の中へと入っていきます。
二子山の岩稜基部まで降りてきました。
石灰岩の山々の宿命というべきお馴染みの看板。悲しい〜。
地面から岩が生えているというまこと不思議な眺め。
全面皆伐。
お陰さまで眺め良いです。魚尾道峠への道は、以前は降りたらずっと眺めがなくて、とってもつまんない道だったので感謝。
道標はきちんと完備。志賀坂峠まではさすがに遠いぜ。
城塞のよぉに連なる西岳の威容。
299号線が近くなると里山的な風情。
夕刻の雑木林です。
二子山は石灰岩採掘を免れて欲しいものですが。経済発展という怪物に虎視眈々と狙われちゃってるのかなぁ。
無事に国道に帰着。こっから車道を歩くので下手くそなドライバーに要注意。
●駐車場
林道の路肩に沿って駐車するような感じです。
●トイレ
登山口にバイオトイレあります。
●登山道
股峠までは普通の登山道。東岳および西岳も含めて全般岩場の多い道です。西岳は岩場を北側に迂回するルートもあります。クライミングの練習をしている人も多いので、稜線からの落石などは厳禁。自分自身が落ちてしまうのも厳禁です。明快な山なので経験者が同行すれば初心者でも楽しく登れると思います。
●備考
二子山では登るのに夢中で登山者の人数を数え忘れました。20人くらいだったと思います。
●主観的所要時間
坂本から股峠、東岳を登って上級者ルートから西岳に登って魚尾道峠経由での周回コースで４時間半程度(休憩含まず)。
●二子山周辺の地図
この記事に関する内容はあくまで主観的な印象を綴ったものです。
もし、登ってみようかなと思われたら、面倒でも最新の情報を収集されるようにお願いします。
登山道は季節により変化します。年数を経れば様変わりもしてしまいます。
無理をしない山行で楽しい想い出を沢山つくってくださいね。