長野の山 硫黄岳 訪問日2012年10月08日 天候 晴れ


硫黄岳アプローチ
長野 硫黄岳硫黄岳へ東側から向かうアプローチは国道141号線を使います。松原湖入口の交差点から松原湖方面へと向かい、松原湖からは稲子湯を目指して走ります。山道らしいカーブの多い道になってくると、左手に本沢温泉を示す看板があるので左折します。あとはそのまま道なりに走れば本沢温泉入口に到着します。入口付近で20台程度の駐車が可能。更に、林道終点では数台程度。一般車で終点まで向かうのはあまりお勧め出来ません。
●硫黄岳
硫黄岳は南八ヶ岳の中では比較的新しい火山です。夏沢峠から山頂に登るルートは、巨大な爆裂火口に沿って山頂に達します。山頂は広大な火山礫の広場となっており、目前に横岳、赤岳、硫黄岳など、八ヶ岳の主役たちを望む、絶好の展望地となっています。反面、冬季の降雪時などは山頂からルートを見失いがちになるので要注意ですね。複数個所に佇む大きなケルンは良い目印となります。また、東の本沢温泉から辿る場合、日本最高所の露天風呂を堪能できるという特典がありますよ。本沢温泉で星空を眺めながらゆっくり温泉に浸かって下山するほうが、硫黄岳様と親しい仲になれそうです。

硫黄岳 ハイキングルート

長野 硫黄岳本沢温泉のキャンプ場で一泊。本日は硫黄岳を登って栃木に帰る予定です。・・・が、しかし、エライ寝坊をしてしもうたぁ〜。キャンプ場には既に誰もいない雰囲気。


長野 硫黄岳昨日のどよよ〜んとした天候から一転、秋晴れの硫黄岳でありますです。本沢温泉から見上げる硫黄岳は良い面構えなのです。午前中にはさっさと登って降りてきたいところですが。


長野 硫黄岳これだけ天気が良いと紅葉も映えるってもんです。


長野 硫黄岳露天風呂との分岐。・・・どうしよう。入ろうかな、入るのやめよかな。


長野 硫黄岳登山道から見下ろすと昨日の混雑が嘘のようであります。だ〜れも入ってませんよ。千載一遇のチャンスではないですか。あぁ〜、でも、ノボセた身体で硫黄岳を登る自信がありませんよ。・・・というわけで、おじさんはかな〜り優柔不断中高年なんですね。・・・どうしよう。入ろうかな、入るのやめよかな。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳後ろ髪を引かれる思いで夏沢峠に向かうのであった。・・・どうしよう。入ろうかな、入るのやめよかな。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳素っ敵な紅葉ですなぁ〜。あぁ〜、でも露天風呂代金600円勿体ねぇなぁ〜・・・ブツブツ。


長野 硫黄岳夏沢峠への道はジグザグに切られた道でペースを掴みやすい道です。尾根に乗ってからは南面を巻くように夏沢峠へと緩やかな道を辿ります。総じてかなり楽チンでありますよ。尾根に乗っかるまではまるで林道のように広い道。尾根に沿って巻いていく区間は緩傾斜の八ヶ岳らしい小道です。


長野 硫黄岳寝坊したのでかなりのハイペースで夏沢峠に到着。硫黄岳の火口壁が圧倒的な迫力ですなぁ。


長野 硫黄岳箕冠山方面を望みます。相変わらずの眺めですが、風力発電の機器が時代の変化を感じさせますね。


長野 硫黄岳昨日はなんにも見えんかった東側の眺め


長野 硫黄岳登山客を送り出した小屋もちょっとひとやすみと言った雰囲気。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳夏沢峠から硫黄岳に向かいます。まずは針葉樹の森に突入。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳
秋との出会いであります。

 


長野 硫黄岳長野 硫黄岳
ガレて崩壊した場所を通過します。
旧登山道は崩壊気味で危険。なので樹林帯に迂回路が出来ていますよ。火山の山体は一旦ガレはじめると厄介ですね。際限なく崩れちゃいそうです。


長野 硫黄岳鬱蒼とした雰囲気は数分も続きません。すぐに明るい灌木の道となります。

 


長野 硫黄岳長野 硫黄岳
眼下に見下ろす夏沢峠の小屋。後方は稲子岳の岩壁です。
振り返れば箕冠山が山らしい形になってきました。緑の絨毯のような山です。


長野 硫黄岳稲子岳の後方には浅間山から湯の丸や烏帽子までが綺麗に整列しています。

 


長野 硫黄岳転じて西側は槍と穂高の勇姿。中景は霧ヶ峰あたり。


長野 硫黄岳箕冠山の後ろ側にちょこっとだけ西天狗と東天狗の頭が見えていますよ。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳
富士山のように端正な山は峰の松目。
岩屑の登山道をジグザグに登っていきます。

 


長野 硫黄岳箕冠山と天狗岳を望みます。


長野 硫黄岳硫黄岳の山頂を望みます。火口壁の壮絶さとは対照的な雰囲気ですね。天の高みに通ずる緑の絨毯。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳登山道は火山らしい荒れた雰囲気。石ころが多いのでトレランで颯爽と走ってる方は要注意。ギャラリーが多い場所で転倒する可能性あり。


長野 硫黄岳天狗岳の双耳峰と箕冠山。こうして眺めると独特の山容はどのように形成されていったのか興味都々でありますです。特に、箕冠山の南面だけに残る黒木の緩斜面ってどのように出来たのでしょうね。単独の火山だったのか、もっと大きな火山の山体が吹き飛ばされた名残なのかといろいろ考えてしまいます。


長野 硫黄岳硫黄岳の山頂部が望めます。ハイマツに覆われたたおやかな緑の頂稜ですね。


長野 硫黄岳けれども、登山道の左手は硫黄岳の象徴である巨大爆裂火口が望めます。全く異なる硫黄岳のふたつの顔。


長野 硫黄岳火口の絶壁はそのまま本沢温泉まで続いているようです。やっぱり露天風呂から見上げてみたかったかな。


長野 硫黄岳山頂直下。夏沢峠からの登路は眺めも良く穏やかな登路なので子供連れでもチャレンジ出来そうです。


長野 硫黄岳硫黄岳の山頂に向かう登山道にはケルンを模した道標が複数設置されています。なんだか大袈裟なオブジェだなぁと思いますが、以前、3月に登ってホワイトアウトで閉口した際には、硫黄岳のこのケルンがどんなに心強かったことでしょう。


長野 硫黄岳振り返ると・・・夏沢峠も大きな雲海に飲み込まれようとしています。


長野 硫黄岳硫黄岳山頂の一角に辿り着きました。ここは赤岩の頭や横岳方面との分岐にもなっています。


長野 硫黄岳山頂とはいうものの広大で学校のグラウンドくらいあります


長野 硫黄岳火口壁を辿って散歩している登山者もいますね。火口壁の際は崩壊が激しく、亀裂も入っておりてちょっと危険地帯です。


長野 硫黄岳多くの登山者は赤岳や横岳を眺めながら大休止


長野 硫黄岳阿弥陀岳は雲間から時折顔を覗かせる程度。秋の休日とは思えない暖かさで、昨日の天狗岳の寒さが嘘のようです。


長野 硫黄岳やっぱり硫黄岳から望む横岳と赤岳は素晴らしいの一言。本日はちっと雲が多くて残念でしたが、その豪快な姿は何度見ても見飽きることがありません。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳
硫黄岳の山頂を後にして下山
。雲の中に入ってしまったので眺望は皆無ですが、風もなく穏やか。

 


長野 硫黄岳崩壊しているので夏沢峠手前で迂回路へ。旧登山道は完全に崩落してしまった箇所もあるようです。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳樹林帯は樹林帯ならではの美しさがありますね。もう少し色鮮やかだったら良かったかな。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳樹林帯では注意力も身近な世界に向けられます。足元の苔も小さな樹林帯のようでもあります。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳
夏沢峠から本沢峠の間は歩きやすい登山道が続きます。健脚な方は時間短縮の好機。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳
本沢温泉に帰着。さすがにこの時間帯は閑散としていますね。本日の宿泊者はこれからやって来るという感じです。


長野 硫黄岳長野 硫黄岳
幕営場で頑張ってくれたMy Home。あぁ〜、なんて凛々しいお姿。ちょっと他のテントとは違いますなぁって、・・・モンベルは一番多かったりして。

 


長野 硫黄岳長野 硫黄岳
テントを撤収して駐車場へと戻ります。本沢温泉と駐車場の間のダラダラ道は嫌う人も多いようですが、なかなか好ましい森の小道。

 


長野 硫黄岳この辺りまでは風情のある車進入禁止の小道。こっから先は車も入ってくるのでそれなりの林道歩きとなります。お疲れ様でした。



●駐車場
本沢温泉入り口に複数の駐車場。更に林道奥の車止め手前に数台程度。
●トイレ
本沢温泉のトイレ、夏沢峠のトイレなど。
●登山道
全般、本沢温泉までは林道歩きのような感じです。本沢温泉から夏沢峠までも良く整備された遊歩道的な道が続きます。夏沢峠から硫黄岳までが本格的な登山道となりますが、終始穏やかな登山道なので、浮石転倒を注意するくらいです。登山道自体よりも爆裂火口へ近寄りすぎて転落しないことを注意したほうが良いでしょう。山頂でも火口付近は多数の亀裂が入っているので、あまり近寄らないことです。
●備考
硫黄岳では数えきれない程の登山者と遭遇しましたよ。全国区の名山なのですね。
●主観的所要時間
本沢温泉入り口駐車場から硫黄岳の往復は6時間30分程度(休憩含まず)。自分達はテント泊しているので予想時間ですけど。

この記事に関する内容はあくまで主観的な印象を綴ったものです。
もし、登ってみようかなと思われたら、面倒でも最新の情報を収集されるようにお願いします。
登山道は季節により変化します。年数を経れば様変わりもしてしまいます。
無理をしない山行で楽しい想い出を沢山つくってくださいね。

 

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