栃木の山 鶏頂山 訪問日2010年05月03日 天候 晴れ

鶏頂山アプローチ
栃木 鶏頂山鶏頂山へのアプローチは 国道121号線を走り鬼怒川温泉に向かいます。温泉を抜けて龍王峡を過ぎれば川治温泉と日塩もみじラインの分岐となるので、直進してもみじラインに入ります。 道なりにしばらく走れば白滝のある峰の茶屋で、公衆トイレなどもあります。ここから更に走れば鶏頂山登山口に到着です。道路左側に広大な駐車場があります。道路右手には目印となる赤い鳥居が建っています。なお、通行料金は普通車で600円。
●鶏頂山
鶏頂山は釈迦ヶ岳とともに高原火山の中核を担う山です。栃木県内の何処からでも望めるので、日光の山々と共に知名度が高いですね。登山に興味がなくとも、東北自動車道の車窓から望む美しい鶏頂山やもみじラインから望む鶏頂山の頂は印象深いものがあります。信仰の山としての一面も併せ持っており、登山道を辿ると往時の面影を随所に見ることができます。また、広大な裾野が特徴で、山裾一帯は高原野菜の生産地になっています。北側には塩原温泉を擁し、いろいろな意味で人々の生活と結びついた恵み豊かな名山です。

鶏頂山 ハイキングルート

栃木 鶏頂山日塩もみじライン沿いにある駐車スペース。舗装もされていませんが、結構な広さがあり、100台以上は停められそうですよ。当日は連休にも関わらず、閑散とした雰囲気でした。


栃木 鶏頂山もみじラインを挟んで駐車場と向きあうかたちで、鶏頂山登山口となる赤色の鳥居があります。往時の信仰を物語る、神の御座します山らしい佇まいです。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
登山口からは植林と雑木が混在する道を進みます。高原山一帯の特徴ですが、やたらに威勢の良い笹が茂る道。


栃木 鶏頂山平坦な雑木の小道。登山口から急登らしいものもなく、だらだらと登っていく感じです。この調子で標高を稼げているのかちょっと不安です。なにしろ、この道を前回歩いたのは38年くらい前ですから(笑)。記憶も遠い彼方です。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
突然、スキー場跡に飛び出します。何処でも歩けてしまうので迷子になりそうですが、よく見ると
コース跡の中をしっかり登山道は伸びています。

栃木 鶏頂山スキー場のために幅広に伐採されたカラマツの道は、奥多摩や奥秩父の防火帯に似ています。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
振り返れば日光の山々が望めます。


栃木 鶏頂山とうとう雪が出てきましたよ。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
ぬかるんだ道を進みますがこの辺りも殆ど平坦です。


栃木 鶏頂山スキー場跡地は切り開かれた複数のコースが交錯しています。なので、山頂を示す道標を見失わないようにしましょう。


栃木 鶏頂山ようやく鶏頂山がすっきり望める場所にでました。この先、スキー場のリフト跡になり、道はしばらく大沼近辺まで下り坂となります。あぁ〜、登山してる筈なのに下り坂。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
スキー場を過ぎると積雪も増えてきます。陽射しの悪い場所には相当残っていますね。


栃木 鶏頂山下りきった場所が大沼への入り口。雪が多くトレースもないので今回は割愛。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
一帯は湿地帯となっており、雪解け水で登山道は冠水しております。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山付近はなかなか良い雰囲気を醸し出していますが、足元はどろどろねちゃくちゃ。あぁ〜、僕の美しい登山靴が汚れてしまふ・・・。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山湿地帯を過ぎると一転して登り道となります。針葉樹の中を進む登山道は雪がたっぷり。うっすらと凹んでいる場所が登山道。踏み抜くと膝から腿まで嵌ります。


栃木 鶏頂山弁天沼周辺は雪も多くトレースもごちゃごちゃしてます。みんな迷っているのかな。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
ほぼ、無雪期の登山道どおり真面目に歩いて弁天沼到着。
沼は半分雪に埋もれたようになっていてとても綺麗です。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
沼のほとりには鳥居や半鐘、様々石碑等が建立されています。一帯は広大な平地になっており、鶏頂山を望みながらのんびり休憩したい場所です。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
こんな山の中に広がる平原なんて面白いですね。火山ならではの複雑な成因による地形なのでしょう。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
気持ち良い雪の散歩道を過ぎると・・・あぁ〜、壮絶な雪の斜面が続きます。


栃木 鶏頂山夏道はすっかり深い雪の下。なので、雪の急斜面と化した夏道どおりでは、掴まるものもなく悪戦苦闘。後半は故意に道を外して登っていきます。


栃木 鶏頂山途中、方向修正して正規の分岐点に到着。これまで遮られていた視界が広がります。釈迦ヶ岳が素晴らしい姿でお出迎え。


栃木 鶏頂山ここから雪の腐った急斜面をひたすら登ります。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山稜線は陽当りが良いので、分岐までの様子に較べると雪はかなり少ないようです。とはいうものの、相変わらず水気を含んだ雪は大いに滑り易し。


栃木 鶏頂山爆裂火口を覗きます。いやいや、以前は名水を汲み取りにここを降りて行ったって・・・嘘でしょ。こんなところ降りたら死んじゃいます。


栃木 鶏頂山鶏頂山山頂到着。山頂には立派な鶏頂山神社。潅木が多い山頂ですが、東側と西側は大きく視界が広がり大展望が楽しめますよ。


栃木 鶏頂山山頂東にはベンチも設置されており、のんびり釈迦ヶ岳とご対面出来ます。


栃木 鶏頂山山頂西側からは男体山や女峰山など、日光の山々のパノラマが広がります。春霞でボワッとしてますけど。


栃木 鶏頂山更に北西方向には男鹿山塊の山々が望めます。こちらも春霞でボワッ。


栃木 鶏頂山更に・・・う、う、う〜ん、山名が判りません。雪で真っ白。山の形は会津駒ケ岳に似ていますがなにしろ遠いので自信なし。左が会津駒で右が三岩岳なんでしょうかね。


栃木 鶏頂山鶏頂山山頂の鳥居。いかにも自然の風雪に耐えてますといった趣です。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山さて、分岐までの下山が恐怖。気温が上がり更に水っぽくなった雪は、もう笑うしかない程滑ります。打つ手なしですな。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
朝方の薄い雲もかき消えて、サングラス無しではちょっと辛い
程の陽射しです。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山駆け下りるように弁天沼を目指します。残雪期の山は下山はとても早い(笑)。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山
が、油断すると踏抜きの連続、はしゃぎ過ぎは怪我のもと。


栃木 鶏頂山弁天沼周辺も気温が高いので雪がどんどん溶けています。


栃木 鶏頂山振り返って望む鶏頂山。ここから見ると穏やかでそんなに急登が続くようには到底見えません。


栃木 鶏頂山栃木 鶏頂山弁天沼周辺はとても気持ちの良いところ。ベンチもあるのでゆっくり休憩するのに最適です。


栃木 鶏頂山スキー場のリフト跡付近から鶏頂山を望みます。


栃木 鶏頂山登山口に無事下山。お疲れさまでした。

 

 



●駐車場
日塩もみじラインの傍らにある巨大駐車スペース。満車になる可能性はゼロ。
スキー場自体が閉鎖されてしまったので管理されている雰囲気ではないです。
●トイレ
ありません。もみじラインの峰の茶屋に公衆トイレがあります。
●登山道
危険な場所はありません。残雪期は滑落と道迷いに注意。
この時期アイゼンはもう必要ない感じです。
●備考
ふたつの団体さんと2組のご夫婦に出会いました。山慣れした方々ばかりです。
●主観的所要時間
通常、鶏頂山への往復コースは4時間くらいもあれば十分です(休憩含まず)。

●鶏頂山の周辺地図

この記事に関する内容はあくまで主観的な印象を綴ったものです。
もし、登ってみようかなと思われたら、面倒でも最新の情報を収集されるようにお願いします。
登山道は季節により変化します。年数を経れば様変わりもしてしまいます。
無理をしない山行で楽しい想い出を沢山つくってくださいね。


 

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