●大岳山アプローチ
御岳山ケーブルカー利用の場合は、奥多摩街道か吉野街道を使ってケーブルカーの起点滝本駅に向かいます。終点の御岳山駅からはしばらく参道を辿ります。御岳神社の随身門の先で左に分岐するのが大岳山への道で、ロックガーデンや奥の院、長尾平などにも利用します。綾広の滝へと分岐する地点までは幅広で起伏の少ない大変歩きやすい道です。帰路はロックガーデン経由でも良いのですが、七代の滝からの登り返しが半端なく辛いです。
●大岳山
大岳山は奥多摩三山としても有名ですね。御岳山と御前山に挟まれた位置に座しますが、その特徴的な山頂部は関東の他の山々からも同定し易く、奥多摩の山々特定する際にはまず大岳山を探したりします。ケーブルカーを利用しての大岳山往復登山は、初心者の方や家族登山の代表的コースとして親しまれていますよ。山頂から南側の展望が良く、富士山などが正面に望めます。大岳山はコースの組み合わせ次第で、健脚向きのハードな山にもなります。奥多摩駅から鋸山を経由して大岳山に登り、帰路は御岳山の裏参道を利用して鳩ノ巣駅まで歩けば、さすがにお腹一杯という感じ。
御岳山ケーブルカーの滝本駅に到着。紅葉シーズンの名残と思われる仮設トイレが目を惹きます。

ケーブルカーに乗車して御嶽平に着きました。
今回はケーブルカーを利用しての登山なので楽チン。


山上集落を足早に通り抜けます。
御岳山でもっとも好きなスポットかもぉ。このタイムスリップ感覚が良くありません?


御岳山神社に向かう参道から道標に従って左手の登山道へ向かいます。長尾平で更に七代の滝方面と大岳山方面へと分岐。
天狗の腰掛杉付近。樹齢350年は圧巻です。ここで奥の院から鍋割山へと稜線を辿る道と南側を大きく巻いていく道とに分岐。

南斜面の小道は好ましい陽だまりの道。御岳山から奥の院への稜線をスルーしながらの道なので、起伏も少なく歩きやすいのです。


静かな冬枯れの小道です。

思索に耽りながら歩くには最適。登山道というよりも遊歩道。
見上げれば、奥多摩らしい雑木林。植林されていない貴重なエリアですね。


ほとんど水平に続く登山道。道標にはクマ注意報の貼り紙。
小さな沢筋を横切ります。この先、ちゃんとした水場もありますよ。


ようやくロックガーデンの入り口に到着。東屋も健在です。
ロックガーデンの入口までってこんなに遠かったっけ?
な〜んか歳を感じるぞ。ここから階段をちょっと降りれば綾広の滝。


沢に架けられた橋を渡るとようやく山道らしい雰囲気になってきます。


つづら折りの山道を登り続けて芥場峠に到着。サルギ尾根に乗っかりましたよ。


鍋割山分岐を過ぎると梢越しに大岳山が望めます。いつのまにかこんなに近くまで歩いてきたんですね。
大岳山の山体に取り付くと岩場の多い道に変化。急坂は殆ど無いものの、足場の悪いところも多少あるので注意が必要。
小さな鎖場などもあったりします。総じて登山者の靴に磨かれすぎた岩場なので、滑りやすいことこのうえなし。
休業中の大岳山荘前に着きました。


ここから最後のひと登りですな。大岳神社の背後に続く山道へと進みます。
奥多摩逍遥なんであります。


大岳神社から山頂までは短いながらも奥多摩らしい雰囲気が詰まった場所。味わいながら登ります。
幾つかの岩場を越えて行くと山頂まではもうすぐ。


大岳山の山頂に到着。あれ?こんなに眺め良かったっけ。


南側は遮るもののない大展望。やぱ、来て良かったかな。

な〜んか以前より山頂が広くなってません?


大岳山は奥多摩三山の一角を成していますよ。
今回の目的はこの眺め。逆光気味でしたが挨拶出来て満足。
午後も遅い時間帯なのにまだまだやってくるハイカー達。人気のある山ってのは違いますなぁ〜。

山頂を後にして往路を戻ります。
独立した複数の建物で構成されてる大岳神社。
つるつるの岩場を越えていきます。鎖は設置されているものの、実際はあんまり役に立っておりませぬ。
降雪後はあんまり歩きたくない場所。
御岳山のエリアに再び戻ってきました。
神代ケヤキにご挨拶。
夕刻の日の出山と東京の街並みを望みます。
ケーブルカーで滝本駅に下山。お疲れ様でした。
●駐車場
ケーブルカーの滝本駅に有料駐車場有り。100台以上停められます。
●トイレ
ケーブルカーの滝本駅、御岳山駅、御岳山ビジターセンター、御嶽神社、大岳山荘の公衆トイレなど。
●登山道
ケーブルカーの御岳山駅から神代ケヤキまでは平坦な舗装路を歩きます。神社の参道から長尾平を経てロックガーデンまでは、特に危険な箇所はありません。大岳山には複数の岩場や鎖場がありますが、凍結しているような時期を除けば問題ないと思います。
●備考
大岳山では数えきれない程の登山者と遭遇しましたよ。
●主観的所要時間
御嶽平からの往復は4時間半程度(休憩含まず)。
●大岳山周辺の地図

この記事に関する内容はあくまで主観的な印象を綴ったものです。
もし、登ってみようかなと思われたら、面倒でも最新の情報を収集されるようにお願いします。
登山道は季節により変化します。年数を経れば様変わりもしてしまいます。
無理をしない山行で楽しい想い出を沢山つくってくださいね。