長野の山 蓼科山 訪問日2012年08月16日 天候 晴れ


蓼科山アプローチ
長野 蓼科山蓼科山の大河原峠へのアプローチは、佐久から向かった場合には、女神湖先の白樺高原国際スキー場の信号を左折します。白樺湖方面からは直進、茅野からは右折です。あとは道なりに夢の平林道を終点まで走れば大河原峠です。ゴンドラリフトや車を使用した一の鳥居コースの方が人気度は高いようです。その他、赤谷コース、ビーナスラインからの女神茶屋コースや天祥寺原を経由するコース等があります。何れの登山口からも駐車場は確保出来るのでマイカー登山には良い山ですね。
●蓼科山
蓼科山は八ヶ岳連峰の中でも北八ヶ岳に属し、最も北に位置する独立峰です。別名、諏訪富士と呼ばれるほど富士山型の美しい山容を誇りますが、成因はもうちょっと複雑で、蓼科山と将軍平を境に東側に延びる前掛山は全く別物。成層火山の上に溶岩円頂丘が乗っかって出来上がったのが蓼科山の姿です。山頂一帯の火口周辺は巨岩が累々とした広大な空間です。隣接した双子山は八ヶ岳の中でも最も古い火山のひとつですが、もう一方の北横岳などは、約一万年前に活動した最も新しい火山です。北八ヶ岳一帯は複数の火山列が走っており、南八ヶ岳とは異なった景観を呈しています。

蓼科山 ハイキングルート

長野 蓼科山かつての悪路が嘘のような林道を走って大河原峠に到着。蓼科山の裾野を半周するので結構時間がかかります。なので、登山開始はお昼前からとなりました・・・皆さんは真似しないでくださいね。もっと早朝から余裕を持って登りましょう。


長野 蓼科山綺麗に整備された駐車場はほとんど満車状態。皆さん空に近い場所が好きなんですねぇ〜。


長野 蓼科山大河原峠には駐車場の他、大河原ヒュッテや売店、トイレ棟など。これでも標高2093mありますよ。


長野 蓼科山遠く佐久市の街並みと浅間や高峰方面の山々が望めます。


長野 蓼科山道標に従って蓼科山へと向かいます


長野 蓼科山最初はこんな笹原を進みます


長野 蓼科山で、次第に明るい笹原から鬱蒼とした針葉樹の森へ。


長野 蓼科山傾斜も次第にきつ〜くなってきましたよ。登山道というよりも、石がゴロゴロした涸れ沢を登っていくような感じです。火山性の岩石なので滑り易いです。


長野 蓼科山長野 蓼科山急登の部分はそれ程長く続かないのが救いですなぁ。2300mも過ぎると直に緩りとした登山道となってくるので、どんどん先へと進みます。


長野 蓼科山樹高も低くなってくると陽射しを直接受けるようになってきます。この辺りからは山を登っている雰囲気は全くなくて、水溜りの多い平坦な道を黙々と進んでいきます。


長野 蓼科山樹林帯の中に小さな草地が散在しており、なかなかの童話的雰囲気になってきました。


長野 蓼科山立ち枯れの木々が目立ちますね。


長野 蓼科山なので、林床まで陽光が届くのであまりジメついた印象はありません。予想していたよりも明るく楽しい道です。


長野 蓼科山佐久市の最高地点だそうですよ。佐久市って案外広いですね。


長野 蓼科山2380mだそうです。う〜ん、前掛山の標高とは微妙に食い違うのですね。一帯は前掛山と呼称されるのでしょうが、前掛山の山頂標高は2354m程度ということなので、最高地点がそのまま前掛山山頂ということではないらしい・・・ということで一件落着・・・たぶん。


長野 蓼科山おぉ〜、鍋をひっくり返したような蓼科山が見えてきましたぞ。


長野 蓼科山・・・女神湖あたりから望む颯爽とした雰囲気ではないですなぁ〜。どっちかというと加齢臭漂うおっさん臭い佇まいです。なので、好感度アップ。


長野 蓼科山素晴らしい縞枯れ現象の進捗現場です。全てが自然破壊と結びつけて考えられたのは昔のお話。現在では自然現象の一部として皆が納得しています。 


長野 蓼科山お陰で、森の真ん中でもこんなに素晴らしい青空に挨拶出来ますよ



長野 蓼科山長野 蓼科山低い樹高と草地が続く気持の良い登山道を進みます。赤谷と大河原峠の分岐を過ぎると将軍平までもう少し。んで、蒸し返すようですが、前掛山山頂をどうしても踏みたい方は赤谷方面へ寄り道しましょう。


長野 蓼科山長野 蓼科山
左側に望んでいた蓼科山を正面に見ながら進むようになります。


長野 蓼科山庭園のような雰囲気ですね。


長野 蓼科山広い草原に出ましたよ。あぁ〜、おっさん臭いなどと揶揄したこと、ごめんなさい。やっぱし格好良いかも知れませんです。土師器の碗をひっくり返したような潔い姿です・・・良くわからんけど。


長野 蓼科山長野 蓼科山草原を過ぎると間もなく将軍平に到着です


長野 蓼科山将軍平の蓼科山荘前は登山道分岐にもなっているので、これから登るハイカーと下山するハイカーで大賑わい。


長野 蓼科山山荘前から望む蓼科山。まだまだ登らなければ・・・。


長野 蓼科山長野 蓼科山山荘を過ぎるとそれまでの平坦路から一転して怒涛の急登が始まります。あぁ〜、心臓が、肺が、筋肉が、ついでにお腹の脂肪が悲鳴をあげてますがな。


長野 蓼科山長野 蓼科山吐き気すら催すほどの急登が一段落すると周囲の展望が開けてきます。とっても嬉しい瞬間。


長野 蓼科山直登から開放されて山体を左に緩く巻いていくと、蓼科山頂ヒュッテに到着です。・・・随分立派になりましたなぁ。



長野 蓼科山お約束の山頂看板。一品物の特注品なのでとってもお高いのでしょうなぁ〜。カラー写真までついちゃってるし。



長野 蓼科山あとは山頂まで巨岩の間を縫って進みます。ここまで来れば広大な蓼科山の山頂の一角を歩いている訳ですね。正確には火口の縁ですな。


長野 蓼科山おぉ〜、岩、岩だらけ、岩の海、まっこと岩石の宴ですな。


長野 蓼科山なんだか何処が一番高いのか判らんくらい広大な山頂ですが、一応、山頂に到着です。


長野 蓼科山南側の展望。北横岳から南八ヶ岳へと続く長大な山並みです。


長野 蓼科山雲が懸かっているので残念。編笠様、権現様、阿弥陀様です。


長野 蓼科山んで、こっちが赤岳様、横岳様、雲にお隠れになっちゃった硫黄様。


長野 蓼科山北八ツと南八ツの橋渡し役という重責を担う天狗岳様。


長野 蓼科山ついでに北横岳の双耳峰をアップ・・・よくわかんないけど。


長野 蓼科山長野 蓼科山
山頂をゆっくりと綿雲が流れていきます。少しだけ宇宙に近づいたのであった。


長野 蓼科山山頂も沢山のハイカーで賑わっています。が、あまりにも山頂が広いので人の多さもそれ程気になりません。


長野 蓼科山雲湧く夏の午後であります。


長野 蓼科山山頂と噴火口。標柱が無かったらここが山頂とは判りません。


長野 蓼科山で、噴火口の中には蓼科神社の奥社があります。著名な山には神様が住んでいるという日本の山岳文化が誇る美点でありますです。


長野 蓼科山登ってきた大河原峠方面を望みます。草原が広がるピークが双子山です。


長野 蓼科山蓼科山の山頂をあとにして下山します


長野 蓼科山左が将軍平。右へ下るとビーナスラインの女神茶屋です。


長野 蓼科山同様の標識。こっちはちょっと古そうですね。


長野 蓼科山山頂から暫く急降下が続くので足元注意です。正面に前掛山、双子山、北横岳などを望みながら下りていきます。


長野 蓼科山火山なので溶岩が冷え固まったような岩石が累々としています。表面が雨などで濡れるとちょっと怖いですね。


長野 蓼科山前掛山を前景に県境の荒船山などが望めます。


長野 蓼科山こっちは浅間から湯の丸あたりまでの山並みですが、雲がちと邪魔ですがな。


長野 蓼科山眼下の将軍平に向かって転がり落ちていきます


長野 蓼科山蓼科山荘でTシャツなどを衝動買いしてから更に下山。


長野 蓼科山蓼科山を望める最後のポイントからご挨拶。蓼科様、やっぱり格好良いです。


長野 蓼科山緩やかな前掛山を過ぎると、大河原峠まで300m程を一気に下っていきます。


長野 蓼科山夕刻の大河原峠に到着。


長野 蓼科山駐車場の車もすっかりまばらになりました。


長野 蓼科山上空の高い雲にはお日様があたって眩しいくらいです


蓼科山の花とか


長野 蓼科山クジャクチョウとマツムシソウ。


長野 蓼科山ヤマハハコとかアキノキリンソウとか。


長野 蓼科山ハクサンフウロ。


長野 蓼科山う〜ん、これもキリンソウとか。 


長野 蓼科山ヤマハハコ。



●駐車場
大河原峠の駐車場。余り広くないので遅い時間に到着するとシーズン中は苦労しそう・・・。
●トイレ
大河原峠の公衆トイレ、あとは将軍平の蓼科山荘と蓼科山頂ヒュッテでも協力金が必要ですが利用出来ます。
●登山道
夏山シーズンは雷注意なので、特に山頂付近の露岩帯で雷雨に遭遇したら、無理せずに山頂ヒュッテなどに避難してやり過ごしましょう。登山道は良く整備されており子供さんでも大丈夫です。但し、山頂と将軍平の区間は急傾斜でもあるので、下山時は慎重に歩いたほうが良いでしょう。
●備考
蓼科山では数え切れないほどの登山者と遭遇しましたです。んで、多くの家族連れが頑張って登っている姿はとても良かったです。子供さんに挨拶したら怖いおっさんと思ったらしく、顔が引き攣っていたのがちょっと悲しかったです。・・・髭、剃ったほうが良いのかな。
●主観的所要時間
大河原峠からの往復で大体3時間30分程度(休憩含まず)かな 。

この記事に関する内容はあくまで主観的な印象を綴ったものです。
もし、登ってみようかなと思われたら、面倒でも最新の情報を収集されるようにお願いします。
登山道は季節により変化します。年数を経れば様変わりもしてしまいます。
無理をしない山行で楽しい想い出を沢山つくってくださいね。

 

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