●古峰ヶ原アプローチ
鹿沼から古峰ヶ原街道へ。道幅の狭い場所もありますが、概ね快適に走行出来ます。古峰ヶ原神社の駐車場からは、登山道入り口まで少し距離があります。更に古峰ヶ原方面へと走ると左側に「関東ふれあいの道」を示す道標があります。道路を挟んで広い路肩があるのでそのスペースを利用すれば良いでしょう。峠まで車で入れますが、登山とは言えないばかりか感動も半減してしまいます。
●古峰ヶ原
古峰ヶ原は粕尾峠から続く高原状の山々の連なりの北側に相当します。近くに日光の山々が控えているのでどうしても地味な印象になりがち。けれども、高原や湿原、のびやかな山の稜線など日本的な情緒に溢れた地域でもあります。ながらく観光開発から取り残された感があり、ある意味安心していましたが、近年古峰ヶ原峠から湿原脇を突っ切って車道の拡幅舗装も完了。こうして登山者にとって居心地の良い山が、またひとつ消えてしまいました。
車道を隔てて空き地の反対側が「関東ふれあいの道」の入り口になっています。立派な道標があるので見落としようがないです。
「関東ふれあいの道」は階段仕様に何故かこだわりがあるようで。これが案外辛いのです。
またまた立派な道標。
へつり地蔵。説明版あり。
・・・地蔵様に見えなくもない。
昔日の方々は想像力豊かでいらっしゃいました。


かつて綺麗に舗装されていた林道も既に廃道状態。ふれあいの道はその林道を利用するように作られています。かつての法面はご覧の有様。


更に立派な道標の数々。ちょっと多すぎではないかと・・・。
沢沿いの美しい雑木林。
花崗岩の間を縫うように流れている。名水かも・・・。


もうすぐ峠。通行止めになっている新しい道路は既に峠まで開通している様子。
古峰ヶ原峠。広々として気持ちの良い峠。高原を通り抜ける無粋な車道と通行禁止を無視してここまで登ってきた阿呆な車両が映らないように写真を撮れば、ほらこんなに綺麗。
井戸湿原はさすがに遠いので今日は無視。
事件のあった古峰ヶ原高原ヒュッテもあります。車道が出来たから起きてしまったとも言えるような・・・。端正な風景に車道の法面が映えて妙にむかつきます。
本日の天気はめまぐるしいのです。枯れ色の湿原もそれなりに味わいのある風景ですね。
三枚石方面へと湿原の際を進みます。
ゆるやかな登山道を三枚石に向かうと鳥居が現れます。


天狗の庭という場所。雰囲気があります。
天狗の庭には巨石が無数に散乱しています。
どうしてこんな地形になったのでしょうか。どなたか成因をご存じですかね。
三枚石到着。なんか昔に較べて周辺が賑やかになっているんですけど。
有難い説明版。
立派な道標もきっちり仕事してます。


以前はなかったような・・・。
古峰ヶ原の湿原に戻ります。
時間が余ったので深山巴の宿に向かいました。


綺麗な流れ。周囲は独特な雰囲気に支配されてます。
時間がゆっくりと流れています。

神様のお住まいです。静謐で荘厳な雰囲気。
いつまでもこの佇まいに触れられると良いですね。


更に時間が余ったので行者沼を見学に行きました。
・・・こ、これが沼かい。見に来て損した。
●駐車場
通行禁止ゲート手前の広い空き地。
●トイレ
駐車場にはトイレなし。古峰ヶ原神社にあります。
●登山道
危険な場所はありません。冬季も降雪直後でなければ楽しいスノーハイク。
●備考
時期によって鉄砲撃ちの皆様がやたら多い。沢山の登山者と出会いました。
●主観的所要時間
4時間30分程度もあれば(休憩含まず)。
●古峰ヶ原の周辺地図
この記事に関する内容はあくまで主観的な印象を綴ったものです。
もし、登ってみようかなと思われたら、面倒でも最新の情報を収集されるようにお願いします。
登山道は季節により変化します。
年数を経れば様変わりもしてしまいます。
無理をしない山行で楽しい想い出を沢山つくってくださいね。