栃木の山 琴平山 訪問日2011年01月05日 天候 晴れ


琴平山アプローチ
琴平山栃木市のバイパス道から皆川方面の県道75号線に入ります。T字路で右折し県道126号線を走ればあとは道なりです。山並みが迫ってくると左側に表参道の入口が見えてきます。また、ここから峠まで進んで裏参道から登ることも出来ます。どちらの場合も駐車場がないので路肩を選んで停めることになります。
●琴平山
琴平山の山頂には琴平神社があり、明治初期には相当な活況を呈しました。昭和初期に火災のため山門などを焼失し、現在に至ります。山頂からの展望は空気の澄んだ冬季がお薦めです。筑波山、富士山、日光連山、赤城山、浅間山、都心の高層ビル群やスカイツリーなどが望めます。太平山や遊水地、東京方面の眺めは特に社務所の座敷からが良いです。また、参道沿いには自然林や奉納された木々が多く好感が持てます。但し、ハイキングは毎月第2月曜日にするのが無難です。この日だけは付近のカートサーキットが定休日なので、琴平山本来の静けさを取り戻します。それ以外の日は常にカートの走行音にイライラしながら歩くことになります。


琴平山 ハイキングルート

琴平山琴平山の表参道入り口の様子です。残念ながら周囲に駐車場と呼べるような物はありません。路肩にせいぜい2台程度でしょうか。僕は一旦、下手の畑地まで引き返して停めましたよ。


琴平山手作りの道標です。30分で登れてしまうのですからお手軽ですね。毎日登山のフィールドに良いかも。


琴平山琴平山参道を見上げます。幅広の立派な階段ですね。ただし、経年変化で基礎部分から波打ってます。頓かないように注意しましょう。


琴平山年季の入った階段を登り切ると大きな鳥居が出迎えてくれます。


琴平山琴平山ここから階段は一旦終わり。赤土の多少滑り易い参道が続きます。往時は沢山の参拝者が行き来したことを物語る道ですね。東山道みたいです。


琴平山琴平山参道の周囲は雑木に囲まれています。けれども、雑木が残っているのは参道周辺だけ。他はほとんどヒノキなどの人工林です。それでも、落ち葉の積もる参道はなかなか風情がありますね。


琴平山時折、このように思い出したように階段が現れます。


琴平山階段はそれほど長いものではありませんが、参道を登って行くと何箇所かにあります。予算不足だったのかな。


琴平山冬枯れの小径は気持ち良いですね。


琴平山写真では音が聞こえないので好ましい雰囲気ですが、実は登っている間、常に右手のゴーカート場からうるせぇ走行音が鳴り響いています。・・・いや、マジでいらっとしますぞ。


琴平山気をとりなおして先を急ぎます


琴平山・・・ということだそうです。


琴平山・・・はい、了解しますた。


琴平山うぅ、とっても気配りの利いた看板ですな。この辺り、参道は電光形に切ってあります。


琴平山多少、薄っ暗い植林地を抜けると平坦になります。左手には巨大な石積みが・・・。ここは、アンコールワットか。


琴平山がび〜ん。おっそろしく急傾斜な階段です。あれです、ユカタン半島の神殿にある階段みたいな。・・・行ったことないけど(汗)。


琴平山崩れ埋もれた構造物がどれも立派なので、なんだか遺跡巡りをしているような気分です。


琴平山・・・まだ決心がつきません。新年早々、転げ落ちたくないし。


琴平山まわり道もあるそうです(汗)


琴平山あぁ〜、でも振り返れば素晴らしい眺めです。やっぱりこれは登るしかないでしょう。


琴平山参道両側に積まれた石垣は複数の段状になっています。


琴平山登りきると琴平神社に到着です。


琴平山こちらは愛宕山神社。火防の神様ですね。


琴平山舟石かな。琴平神社だから。


琴平山琴平神社の社殿です。正月らしい気合が入っていますよ。


琴平山社務所では神様グッズが売られております。破魔矢が欲しかったけれど、ちと邪魔になるのでお守りを購入しました。この後、宮司さんに招かれて社務所でまったりと過ごしました。お茶やお菓子を頂きながら、宮司さんやその娘さんが撮影された写真の数々を拝見致しました。また、何故、船の神様がこんな山の中に祀られているのか、明治初期には社殿を中心に多くの茶店や旅籠がこの地にあったこと、昭和の火災で焼失した三層の山門は階段の上に覆いかぶさるように建てられた壮麗なもので、遙か栃木市からも望めたことなどなど、興味深い話は尽きませんでした。当HPに掲載することをお話してお暇しました。


琴平山琴平山琴平神社からは特に栃木市街の展望が良いですね。


琴平山琴平神社に至る谷筋もくっきりと望めます。


琴平山栃木市を望みます。 ジャスコやコジマの看板がはっきりと見えますよ。


琴平山太平山の左側には筑波山。


琴平山霞の上に顔を出しているようにも見える優雅な筑波山です。


琴平山琴平山神社は山頂にあるので、冬枯れの時期は展望が良いですね。


琴平山琴平山ちょっと、裏参道を見学に行きます。神社裏手には簡易トイレも設置されています。


琴平山わ〜い、富士山。


琴平山北側の展望では男体山や大真名子、小真名子など、日光の山々が望めます。


琴平山これは日光白根山。・・・しろい。


琴平山絹ヶ岳の様子。・・・山が消えてしまいました。


琴平山絹ヶ岳が失われてもなんとか諏訪岳まで歩けるかなという、目論見は山の様子を見て諦めに変わりました。すでに諏訪岳へと続く稜線そのものまで削られているので、どう考えても迂回して尾根を乗り越さなくてはいけません。途中からは道も無いでしょうから、採石場通過はかなりきびしそうです。ネットの情報と比較しても年々状況は悪くなっているように思えます。



琴平山気分を変えて裏手から望む琴平神社。里山らしさに溢れた景観です。


琴平山裏参道から望む日光連山。


琴平山参道の周囲には沢山の木々が奉納されており、その樹種は多岐に渡っています。


琴平山左手が諏訪岳への縦走路・・・車を使わず葛生へ下山する場合もこちらの道に入りますが、ハイキングコースとは言えません。右が車道のある峠へと至るメインの裏参道です。


琴平山葛生から歩いて登ってくる人はそれほど多くはなさそうです。人の往来が途絶えれば道は自然の姿へと戻っていきます。里山のこのような旧い道が廃れてしまうのは悲しいことです。


琴平山反面、裏参道はマウンテンバイクでも走れちゃいそうですね。


琴平山琴平山分岐の先には巨大な電波塔があります。傍らの広場からは往時の展望は望めません。木々が育ち過ぎました。


琴平山琴平山・・・裏参道のほうが表より立派ななのは何故?。


琴平山奉納されて花開いたサザンカの木。


琴平山峠に到着。琴平神社から10分くらいですね。


琴平山峠側の入り口はこのようになっています。交通量が少ないので路肩に強引に停車することも可能。


琴平山入り口を示す看板です。


琴平山考えて見れば、表参道からも裏参道からも、多少なりとも歩かなくては琴平神社に辿りつけません。そのような山のてっぺんに、あれだけ立派な神社が存在してること自体、全く驚かされてしまいます。


琴平山峠から望む赤城山。


琴平山琴平山裏参道入り口を確認出来たので琴平山に戻ります。


琴平山琴平山階段の石材の並びひとつにしても、連綿とした時の流れを感じずにはいられません。


琴平山山頂部を望みます。


琴平山裏参道の小径。すっかり気に入ってしまいました。


琴平山琴平神社に戻ってきました。裏手に何やら祀られているようですね。


琴平山足尾神社でした。最近、右足の関節がちと痛かったので有り難や〜。山歩きしているからではなくて、勿論、これは太り過ぎが原因。


琴平山神社前から望む山頂の様子。


琴平山琴平山とても立派な木ですが、雷にでも打たれたように幹が裂けています。火災の折に受けた傷跡なのでしょうか。


琴平山山門の礎石なのかな。この部分に三層構造の山門があったなんて今ではとても信じられませんが。


琴平山琴平山様々な時代の痕跡を見つめつつ、琴平山を後にします。・・・やっぱりまわり道を使おう。


琴平山桜咲く時候にでも再訪してみましょうかね。


琴平山参道入り口まで下り道の早いこと。・・・体重の多い僕には物理の法則が働いたようです。


琴平山琴平神社のおみやげなのさ。


琴平山さて、琴平山の効能を以下に整理します。
1 琴平神社は金比羅山なので、航海安全、あと地元では雨乞
  いの神様でもあったとか。一番のポイントは博打の神様。ミニ
  ロト、ロトシックス、パチンコ、競馬、ギャンブル万歳。
2 愛宕神社があるので、火災などの災難防止効果。飲食店経
  営の方は参拝すべし。
3 足尾神社があるので足の病にバッチリ。なので、山登りに日
  々励む皆さん、足が痛くなったら是非、琴平山へ行きましょう
  ね。



●駐車場
表参道も裏参道も駐車場はありません。安全に注意して路肩駐車となります。
●トイレ
琴平神社裏手に簡易トイレがあります。
●登山道
神社手前の階段が意外に狭くて急勾配なので要注意。
●備考
琴平山では沢山の参拝者やハイカーと出逢いました。
特に、葛生からいらっしゃったお二人のご婦人には、アド山の最新情報を教えていただきました。ありがとうございます。
●主観的所要時間
往復で1時間程もかかりません(休憩含まず)。

●琴平山の周辺地図

この記事に関する内容はあくまで主観的な印象を綴ったものです。
もし、登ってみようかなと思われたら、面倒でも最新の情報を収集されるようにお願いします。
登山道は季節により変化します。年数を経れば様変わりもしてしまいます。
無理をしない山行で楽しい想い出を沢山つくってくださいね。


 

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