栃木の山 男体山 訪問日2014年05月18日 天候 晴れ

栃木 男体山 ●男体山アプローチ
日光市から国道120号線を頑張って走り中宮祠に着いたら、立木観音への道を過ぎ赤い鳥居をくぐります。しばらく走ると正面に二荒山神社の鳥居が見えてきますので、三叉路のようになった信号を直進して鳥居をくぐります。車で走行したまま境内に入り、右手の宝物館の裏手が登山者用の駐車場になっています。シーズン中の週末は早朝から満車になってしまうので注意が必要です。また、第二駐車場は更に境内を直進した右手にありますが、入り口が悪路になっているので要注意です。何れ社務所で補修してくれるかも知れませんが。

●男体山
男体山は下野富士とも呼ばれその端正で判りやすい姿は県内各所から望むことが出来ます。また、勝道上人が開山した山岳信仰の山としてその歴史的価値も高いです。現在でも、二荒山神社のご神体として、多くの登山者を迎え入れています。その容姿はチベットのカイラス山を彷彿とさせますね。最新の話題として興味深いのは7000年前の噴火が明らかになり、活火山の仲間入りをすることとなりました。まさに現在の日光の有り様を形成したご本人であります。

男体山 ハイキングルート

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二荒山神社の駐車場に向かうには車でそのまま鳥居をくぐり抜けます。バチは当たらないので大丈夫。


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広い境内の中には宝物館がありますが、その裏手が登山者用の駐車場になっています。第二駐車場は境内を更に先へと進みます。


栃木 男体山栃木 男体山二荒山神社のメインイベントはやはり男体山登拝なので、境内に入ると男体山への登山口へ張り紙や看板などでしっかりと誘導されます。社務所で名簿に記帳して五百円を支払うと、案内の栞とお守りを頂けます。登拝後は車の交通安全お守りとしてお使いくださいとのことでした。徒歩から車両走行まで男体山の御加護はマルチですな。


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二荒山神社の登山口から階段を暫く進むとすぐに一合目に到着。ここではあっけない感じ。


栃木 男体山更に登って行くと二合目到着。二合目からはさすがに傾斜も増して、高度を稼ぐようになっていきます。樹高の高い気持ちのよい森林地帯です。この辺りはまだ歩きやすい区間ですね。



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三合目で砂防工事用の林道に飛び出します。ここから暫く林道歩きとなりますが、今ではすっかり舗装されてしまいましたよ。


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車道歩きなので時折良い角度で中禅寺湖が望めます。地味に高度を稼いだことが実感出来ますです。


栃木 男体山栃木 男体山空の雲が賑やかしく流れていきますよ。山頂付近の曇天が好転しそうな予感。舗装道路歩きで一旦整い始めた登りのリズムがリセットされてしまいます。皆さん男体山はキツイと言われますが、この舗装道路歩きが案外曲者なのかも。


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林道から再び登山道に戻ると四合目。大きな鳥居が目印。


栃木 男体山栃木 男体山
まだまだ樹林帯の登りは続きますが、眺めの良い場所も増えてきます。振り返ればいつも中禅寺湖が望めます。


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次第に大岩の転がる本格的な登山道となっていきます。
五合目まではそれほどの急登ではありません。


栃木 男体山栃木 男体山
意外に簡単に五合目到着。ちょっとした避難小屋があります。


栃木 男体山栃木 男体山
五合目からはザレた登山道がジグザグに続きます。どんどん高度を稼いでいるのかなと振り返ると実感。
まだ然程キツイ登りではありません。


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六合目到着。この辺りから一番しんどい区間が始まります。傾斜も増して折り重なった岩をよじ登っていきます。


栃木 男体山観音薙に沿った登山道は昔よりも落ち着いた雰囲気になったように感じます。それでも相変わらずの急斜面。


栃木 男体山栃木 男体山
巨岩をよじ登るように辿りいた七合目。
厳しい〜。


栃木 男体山栃木 男体山
矮小な樹林帯を抜けて滝尾神社に到着すると八合目です。


栃木 男体山栃木 男体山
滝尾神社から急登を頑張ると、ようやく緩傾斜の続く道となります。


栃木 男体山栃木 男体山傾斜が緩くなると断続的であった雪も本格的に増えてきました。残雪の中を進んでいくと九合目に到着です。


栃木 男体山栃木 男体山九合目から先もそれほどキツイ登りはないのですが、緩んだ雪の上を進んでいくので消耗します。頭上の雲はすっかり消えて絵の具を流したような青空です。


栃木 男体山栃木 男体山
階段上になった土留の上を登っていきます。いよいよ周囲の樹高も低くなり森林限界になってきたようですね。


栃木 男体山栃木 男体山
前方からワイワイガヤガヤとすごい団体さんが降りてきます。道を譲っても感謝の一言もなく仲間でおしゃべり。同年代なんでしょうけど、こぉいう歩き方はあんまり好きじゃないです。


栃木 男体山前方に鳥居が見えてきましたよ。二荒山神社の奥宮です。青空のBLUEと火山特有の酸化したような赤錆色の土壌が強烈なコントラストです。


栃木 男体山わ〜い。男体山の山頂に到着しました。


栃木 男体山やはり山頂から望む中禅寺湖の凄いこと。巨人のバスタブのようでもありますな。


栃木 男体山背後は男体山の火口壁と太郎様、大真名子様、女峰様のご家族。


栃木 男体山西方は日光白根様、至仏様、燧様などの方々。根名草山の山頂部だけちっと見えてるんですね。


栃木 男体山栃木 男体山
二荒山大神のお姿です。すっばらしいロケーション。


栃木 男体山こっちの大岩が最近の測量で標高が書き替わった本当の山頂です。2486メートル。2メートルほど高くなりましたよ。


栃木 男体山栃木 男体山天を突く山頂の劔。ビカビカの新品になっていました。劔の側に人間が立つとその巨大さがわかります。


栃木 男体山会津駒から三岩岳の稜線。今年は特に残雪が豊富なようですね。


栃木 男体山日光白根様のどアップです。来月辺り訪問したいなぁ〜。白根山は外輪山歩きだけでも楽しいです。


栃木 男体山日光白根様よりも更に白化粧している燧様。白く輝いてなんか神々しい雰囲気です。


栃木 男体山栃木 男体山
これだけの良い天気は年間を通しても、幾度もあるようには思えません。ちょっと嬉しいかもぉ〜。


栃木 男体山栃木 男体山
青空と白い山々を眺めていると泣けてきますなぁ〜。


栃木 男体山栃木 男体山鐘楼は以前と変わらず建っていますがこれも何代目かに世代交代しているのでしょうね。


栃木 男体山名残惜しいのですが男体山の山頂をお暇します。


栃木 男体山中禅寺湖に向かって駆け下りてくような感じです。飛び込めそうな雰囲気。


栃木 男体山男体山は全山樹林に覆われていますが、山頂一帯は火山特有の砂礫地となっており360度の展望が楽しめますよ。


栃木 男体山栃木 男体山ザレた砂礫の登山道は登りよりも下山時に要注意。油断すると転けそうです。


栃木 男体山栃木 男体山更に樹林帯の下りも残雪が多いので要注意。油断するとここでも転けそうです。


栃木 男体山更に観音薙に沿って岩が折り重なる登山道も下山時には要注意。油断すると大怪我しそうですよ。


栃木 男体山栃木 男体山
ほんとに群馬の防災ヘリ「はるな」が登山者救助に飛んできました。ピックアップされるまで下山出来ずに待機です。


栃木 男体山栃木 男体山
高齢者の方は慢心せずに慌てず余裕を持って登山して欲しいですね。特に、高齢になってから趣味で登山を始めた方は謙虚に山と相対して頂きたいです。


栃木 男体山などと後半は一転して自分の登山意識などに思いを巡らせながらの下山となりました。自分達の世代はネットでは偉そぉに語っちゃったりしてますが、なにしろ一番遭難頻度が高くて迷惑をかけまくってる世代でもあります。これからも、若い人たちがドン引きしないように、我儘で無茶な登山は慎むようにしなくてはと、心底思ったのでありました。


栃木 男体山栃木 男体山
無事、二荒山神社の登山口に戻りましたよ。


栃木 男体山男体山にご挨拶して本日の登山も終了です。お疲れ様でした。


●駐車場
二荒山神社に登山者専用駐車場が二箇所あります。第一駐車場は15台程度駐車出来ますが、満車になりやすいので注意。第二駐車場は入り口が悪路で車種を選ぶ感じなのでこれも注意。どちらも駐車出来ない場合は二荒山神社手前の県営駐車場を使うとよいでしょう。有料ですが、終日駐車で310円程度です。
●トイレ
二荒山神社の信号付近の公衆トイレ。二荒山神社境内の公衆トイレ。
●登山道
普通に考えると危険な場所はありません。岩の多い道なので下山時に注意する程度です。観音薙の登路も昔に較べれば随分安定したと思います。
●備考
男体山では実に多くの登山者と出会いました。若い方達が沢山登っているのは嬉しかったです。
●主観的所要時間
6時間30分程度で戻って来られそうです(休憩含まず)。

●男体山の周辺地図

この記事に関する内容はあくまで主観的な印象を綴ったものです。
もし、登ってみようかなと思われたら、面倒でも最新の情報を収集されるようにお願いします。
登山道は季節により変化します。年数を経れば様変わりもしてしまいます。
無理をしない山行で楽しい想い出を沢山つくってくださいね。


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