栃木の山 谷倉山 訪問日2010年2月14日 天候 晴れ


谷倉山アプローチ
栃木 谷倉山谷倉山へは栃木ICから左方向に県道32号線を走り、国道293号線との交差点を直進します。三峰山へのルートと同じですが、星野遺跡は永野御嶽山神社よりも手前となります。駐車場は星野遺跡「憩いの森」を利用すると良いでしょう。場所は県道から右手に少し入った高台。なお、その他川沿いにも大きな駐車場があります。
●谷倉山
谷倉山は三峰山と谷を隔てて対峙する穏やかな山容の山。植林が多く、稜線沿いには多少広葉樹林が残っているものの、山頂は造林されており展望は全くありません。但し、北側へ巡視路を辿ると皆伐された場所に出られるので、樹木が成長するまでの期間は、低山としてはとても貴重な大展望が楽しめます。全般、コース選択によっては登山道が不明瞭です。「小山芳姫の墓」を利用すれば、距離は長くなりますが、山頂までの登山道も比較的判りやすいです。

谷倉山 ハイキングルート

栃木 谷倉山星野遺跡からは三峰山が大きく堂々とした姿で望めます。こんな素敵な山を削ってしまうなんて。石灰岩の山は不運な山が多いですね。


栃木 谷倉山星野遺跡周辺は「憩いの森」として駐車場やトイレ、休憩舎などが整備されています。谷倉山へはこの駐車場利用が便利です。「憩いの森」という少々野暮ったい名称はご愛嬌。


栃木 谷倉山星野遺跡から望む谷倉山。雲と雪を纏って優雅な姿です。谷倉山をぶっ潰して空港を造りましょうなどという、ホラー映画級のこわい話もあるようですが。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山谷倉山への登山口は「地層たんけん館」を目印に進めば良いです。


栃木 谷倉山結果的にはこの林道入口に導かれますが、林道入口に肝心の案内がないので見過ごさないように。


栃木 谷倉山さらに進むと林道は二股になっています。今回は左の道を選びます。分岐の場所には、ちゃんと「地層たんけん館」と書かれた石の案内表示があります。周囲の雰囲気に見事に溶け込んで年代物の石碑に見えるので、よほど注意深くしていないと気付かずに通り過ぎてしまうでしょう。もっとも、右の林道からも行けますけど。


栃木 谷倉山逆光だったので帰路に撮影した「地層たんけん館」。現在だったらムダ使いの典型として建設出来なかったかもしれないですね。先程の林道を右に進んだ場合は、建物の中を通り抜けてくればこちら側に出られます。


栃木 谷倉山「地層たんけん館」入り口の傍らに建つ「小山芳姫の墓」への案内標識。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山表示にしたがって林道を進みます。


栃木 谷倉山狭まった林道終点に設置された芳姫案内板。


栃木 谷倉山林道終点からは小さな沢沿いに道が続いています。


栃木 谷倉山芳姫へと続く道は沢沿いになるので、多少道が判りにくい場所もあります。この周辺では必ず黄色のテープが立木に巻き付けられているので目安にすると良いでしょう。沢自体はとても小さな沢なので迷う心配はなさそうです。けれども遊歩道気分とは言い難いので、革靴やハイヒールではちょっと無理。最初の案内板にそのような情報記載がないのは観光案内として初歩的な重大ミス。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山芳姫の案内表示の他にも谷倉山を示すものがあります。ルートを共有しているわけですね。まことにエコな登山道です。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山この250m地点が谷倉山と芳姫ルートがとりあえず分岐する場所。


栃木 谷倉山せっかくなので芳姫に会ってくることにしました。


栃木 谷倉山分岐からはあまり道が安定していません。案内表示はしっかりしているのでルートを外すことはないでしょう。最初沢沿い、二股で左側に渡ってしばらく進んだら、右側の尾根に再度取り付くという、文章で書くと少々ややこしいルート。実際に歩くとなんということはないです。だって、必ず案内表示が視界に入ってるんだもの。


栃木 谷倉山この辺りから沢沿いを離れてつづら折りの急斜面となります。道が踏み固まっておらず多少フワフワ感があります。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山心もとない道を埋め合わせるかのように案内表示だけは益々賑やかです(笑)。


栃木 谷倉山ちいさな「小山芳姫の墓」。その運命に想いを馳せると哀れです。ここで思案。先程の分岐から谷倉山に向かう登山道が気になります。芳姫の墓から直接稜線に登る誘惑を抑えて、再度250m地点に戻ることにします。多分、ネットで情報を発信していなかったら、さっさとここから稜線を目指したでしょうね。真似する必要はないので、皆さんはこのまま登っちゃってください。


栃木 谷倉山古道というものを忠実にトレースしたいという考えから、250m地点に戻って再出発。案内表示の背後の尾根を巻くように登っていきます。


栃木 谷倉山谷倉山への標識。こちらのルートは芳姫ルートの黄色テープに代わって、赤テープがルートを案内しています。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山尾根を巻く区間はとてもしっかりした道が残っています。が、谷間入ると怪しくなってきます。どこの山でも尾根筋に付けられた道というものは寿命が長いものです。


栃木 谷倉山見下ろすと芳姫ルートでトレースした沢沿いの道が見下ろせます。


栃木 谷倉山谷間を横切って対岸の尾根に乗ります・・・ん、「小山芳姫の墓」がある尾根の上部に出たみたい。見上げると尾根をまっすぐに登りつめていくようです。この周辺は再び道筋がはっきりしています。
ルートが別々になるのは一部の区間だけということかな。戻る必要なかった・・・かも(汗)。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山尾根上部は傾斜も増して、さらに岩混じりとなってきます。適当に足場の良い箇所を選んで登っていきます。この辺りはテープの位置に惑わされず自分の判断で安全に。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山稜線に辿りつきました。ようやく植林帯から開放されて、明るい雑木の木立が迎えてくれました。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山稜線にも谷倉山を示す古い道標が残っていました。稜線から見た下降点はこんな雰囲気。赤テープと黄色テープと青テープがあって、それなりに賑やです。これなら見落とさずに済みそうですね。


栃木 谷倉山稜線は雪で真っ白。誰も歩いていない雪の上につけていくトレースは楽しいのです。


栃木 谷倉山雪の上を歩き回っているのは人間ばかりではないようです。雪が降るとフィールドサインがみつけやすいですね。地味な山ほど動物にとっては安住の空間ということでしょう。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山谷倉山に向かって尾根道を進みます。雪で彩られた尾根道は楽しいスノーハイク。


栃木 谷倉山登山口から数えて五つ目の古い道標。・・・寒沢って何処だろ。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山分岐から小さなピークを下って鞍部にでると、左右植林帯となっている尾根道。広い廊下のようになった平坦地に一列に広葉樹がかろうじて残されています。あぁ〜、山の神様のお住まいが樹木一列のスペースでは悲しすぎます。ここを登りきれば百名山紹介ルートとの分岐。


栃木 谷倉山栃木百名山で紹介されたルートとの合流地点先は、明るい笹と雑木林が続きます。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山全般、尾根を忠実にトレースしていくので、心労もなく楽しく歩けます。調査では道のない山を歩く方が多かったし。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山冬の花々が満開です。触るとちょっと冷たく儚い花々です。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山明るい日差しでハラハラと雪が落ちてきます。なので、雨天ハイクのようにびしょ濡れになります。雨具必携ですな。


栃木 谷倉山雪の低山ハイクは安全で楽しいぞ〜。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山と、楽しく歩いていたら頂上です。 巨大なアンテナ・・・ぼくは上を見上げると口をポカンと開けてしまう癖があるようです。
さて、谷倉山の頂上プレートは・・・西側フェンス際の植林された立木に括りつけられています。頂上の貧相さでは栃木県内屈指と思われます。
そーいう意味では有り難い山頂。


栃木 谷倉山これではあまりにも盛りあがりに欠けるので展望地に向かうことにします。展望地へは北側の電柱付き巡視路を歩いていけば数分で到着です。不動産のセールストークではありません。ほんとに、数分ですってば、お客さん。


栃木 谷倉山谷倉山のお薦めポイント到着。残念ながら雲が多いので日光の山々は見えませんでした。


栃木 谷倉山粟野側は伐採が進んでおり明るい展望地が広がります。中腹まで舗装された林道も出来ています。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山植樹された樹木が成長するまでの数年間は、しばらく大展望を楽しめそうですね。


栃木 谷倉山帰路、再び谷倉山山頂。う〜ん、どう見ても何処かの工場脇にある空き地にしか見えませんぞ。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山帰路、自分のトレースが目印。適度な積雪のためとても歩きやすいです。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山あぁ〜、でも稜線から外れると予想外に雪が溶けちゃってます。なので、トレース跡なんて消えちゃってます(笑)。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山雪が消えたので本来の薄い踏み跡も確認できます。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山尾根を巻くようにつけられた古道。稜線に峠はないので、「小山芳姫の墓」に向かうための道だったのか、単なる造林用の作業道だったのか成り立ちは謎です。全般、危険箇所が無いので、今後、多くの登山者が訪れてくれれば、再び登山道として明瞭な道へと変貌するかもしれません。でも、最短コースじゃあないから使ってもらえないかな。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山沢沿いの道には何箇所か歩きやすいように石積みがなされています。地元の方々が少しずつ整備されているのでしょうか、あるいは訪れた登山者の方々が現状を憂いて整備したのでしょうか。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山「地層たんけん館」に寄り道。 表土近くの層は乾燥が甚だしく亀裂だらけ。施設の大きさの割にはなんとなく内容に乏しいというのが感想。東京都下でもこれくらいのトレンチ抗を掘りますが、調査終わったら埋め戻されちゃいます。


栃木 谷倉山午前中の眩しい雪景色からすっかりいつもの里山風景に戻りました。谷倉山は三峰山とともに里の風景に溶け込んでいます。


栃木 谷倉山栃木 谷倉山最後にろう梅を見物してから帰宅です。


●駐車場
星野憩いの森駐車場。
●トイレ
駐車場にあります。
●登山道
危険な場所はありません。
●備考
登山者には出逢いませんでした。
●主観的所要時間
谷倉山への往復コースと展望地寄り道で3時間30分くらいもあれば十分です(休憩含まず)。

●谷倉山の周辺地図

この記事に関する内容はあくまで主観的な印象を綴ったものです。
もし、登ってみようかなと思われたら、面倒でも最新の情報を収集されるようにお願いします。
登山道は季節により変化します。年数を経れば様変わりもしてしまいます。
無理をしない山行で楽しい想い出を沢山つくってくださいね。


 

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